リコリス
グリチルリチンの働きで砂糖の200倍以上の甘味があるといわれるリコリスは、日本でも甘草として知られ、漢方にも用いられるなじみのあるハーブです。
蜜のような甘さから、海外ではリコリスキャンディーも作られているほど。日本でも砂糖が伝来する以前は甘味料として使用されていました。
甘みに注目が集まりがちですが、解毒作用や抗炎症作用、ウイルス、抗アレルギー作用により、関節炎や気管支炎を和らげる効果が期待できます。
また、粘膜への刺激を緩和する働きから、胃や十二指腸潰瘍の緩和にも効果が期待できます。
また、弱ることでうつや身体の活力低下につながる副腎皮質を強壮する作用もあるとされ、ストレスに対処するホルモンの分泌を助ける働きも期待できます。
妊娠中や授乳中の方、高血圧の方、心臓や肝臓、甲状腺に不調がある方は使用に注意が必要です。
長期間や多量の使用はむくみや筋弛緩を起こしやすくするため避けましょう。
おすすめのブレンド
リコリスは抗アレルギー作用や副腎皮質の強壮など様々な効用が期待できますが、一番の特徴でもある蜜のような甘みを活かしたブレンドがおすすめです。
フェンネル
スパイシーな香りと柔らかな甘みを持つフェンネルとのブレンドは、フェンネルの特徴的な香りを和らげ、リコリスの強烈な甘みをミルキーに感じさせる、それぞれの良さを引き立て合う相性抜群のコンビです。
さらにレモングラスをブレンドすることで、食欲不振を改善する効果の期待できるブレンドに仕上がります。
レモンバーム
神経の乱れを鎮め、心を穏やかにする作用のレモンバームとのブレンドは、ストレスを感じる方におすすめです。
甘い味わいとレモンの爽やかな香りが鼻を抜け、気分を落ち着かせてくれます。
ジャーマンカモミール
リラックスハーブの代表格であるジャーマンカモミールは、優しい甘みを持つハーブですが、蜂蜜を入れるとさらに飲みやすくなります。
蜜に似た味わいのリコリスとは味わいの相性が抜群。
さらにエキナセアをプラスすることで、体力低下を感じているときのパワーチャージティーにもなります。
学名:Glycyrrhiza glabra
科名:マメ科
有効成分:グリチルリチン、トリテルペン、ボリカッサロイド、クマリン、ステロール、アスパラギン
作用:解毒、消炎、鎮痙、去痰、抗アレルギー、抗炎症
適応:食欲不振、下痢、咳を鎮め喉の痛みを和らげる
使用部位:地下茎、根部
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