ペパーミント
和名では「西洋薄荷」。香りを嗅ぐだけで医薬効果がある「芳香性健胃薬」とも言われ、お茶を淹れたときには飲む前にカップを顔に近づけ芳香浴を楽しむのもおすすめです。
食べ過ぎ、飲みすぎなどからくる胃の不調、腹痛や胸やけ、胃痙攣など胃の様々な症状を緩和してくれます。
胃の神経の末端を麻痺させることで吐き気を抑え、乗り物酔いの予防や改善にも効果が期待できます。
また、精神的にも高い鎮静効果があり、イライラや不安を鎮め心身をリラックスさせる効果も。
交感神経の過剰優位からくる偏頭痛を抑えたり、不眠の改善にも効果が期待できます。
特に夏は暑さのため脳の血流が増え、神経を圧迫して偏頭痛が起こることも。
そんなときはペパーミントの冷たいハーブティーで爽快感とともに神経を鎮静し、涼しいところでゆっくりと過ごしてみましょう。
おすすめのブレンド
爽やかな香りと口当たりが魅力のペパーミントは、胃や腸など腹部の不調改善に効果が期待できます。
レモングラス
目が覚めるようなメントール香のペパーミントと、柑橘を思わせるレモングラスの組み合わせは、まさに爽快感そのもの。
弱った胃に染みわたり、乗り物酔いや二日酔いなどの吐き気を洗い流してくれるような感覚を覚えます。
気持ちも晴れやかになり、夏の朝にぴったりのブレンドです。
ジャーマンカモミール
緊張性腹痛や過敏性腸症候群に効果が期待できるジャーマンカモミールとの組み合わせは、突然の腹痛を和らげてくれるお助けブレンド。
鎮静のジャーマンカモミールで緊張を和らげ、消化器系を助けるペパーミントで胃腸の状態を安定させます。
爽やかさに甘みがプラスされ、ペパーミント単体では刺激が強すぎると感じる方にもおすすめです。
ゴツコーラ
集中力を高めたいときに、脳の血流を良くし働きを助けるゴツコーラと、メントール香の爽やかさで眠気を抑え頭をスッキリさせるペパーミントのブレンドティーを。
少量のタイムをプラスすると香りがよりシャープになり、目の前の課題にしっかりと取り組むことができます。
学名:Mentha piperita
科名:シソ科
有効成分:精油(ℓ-メントール)、フラボノイド、シソ科タンニン、フェノール酸
作用:賦活(のち鎮静)、鎮痙、駆風、利胆
適応:腹部飽満感、鼓腸、食欲不振、過敏性腸症候群、吐き気、胃痛、筋肉痛、眠気、集中力欠如
使用部位:葉部
0コメント