カレンデュラ
和名は「唐金盞花」。マリーゴールドの一種ですが、園芸用ではなく食用のポットマリーゴールドです。
ふわふわと可愛らしい黄色の花びらですが、「皮膚のガードマン」と呼ばれるほど、傷ついた皮膚や粘膜、血管の修復や保護に高い効果が期待できます。
内用では粘膜や胃の炎症、外用のシップやオイルでは殺菌力・消炎力で傷ややけどの回復を助け、日焼けなどの皮膚の炎症を鎮めてくれます。
食欲不振になりがちな夏場には、ティーとして胃を整え、湿布やオイル、チンキ剤で日焼けの炎症止めにと、大活躍してくれるハーブです。
カレンデュラはラテン語で「月の最初の日」を意味し、カレンダーの語源。女性の月経リズムを整えることからこの名がつけられたと言われています。
そのため、月経不順や更年期障害の緩和にも効果が期待できます。
発汗を促し解熱する働きもあるため、風邪のひき始めにもおすすめです。
おすすめのブレンド
粘膜や血管の修復、保護に優れたカレンデュラは、内臓の不調、特に胃の不調に役立てたいハーブです。
レモングラス
胃の働きを助け、消化を促進するレモングラスとのブレンドは、夏場の食欲不振や胃の不調時にぴったりです。
レモングラスには疲労回復の働きも期待できるため、カレンデュラの皮膚の修復作用と併せて夏の美容と健康を支えるハーブとして効果が期待できます。
ローズヒップ
カレンデュラと同じくリコピンを豊富に含むローズヒップは、美肌効果抜群のハーブ。
メラニン色素の生成を抑えてシミを予防する効果が期待できます。
日焼けによる炎症を鎮めるカレンデュラとブレンドすることで、夏の美肌対策にぴったりのハーブティーに。
レモンバーム
生理痛を鎮める効果が期待できるレモンバーム。
カレンデュラは月経リズムを整え、生理痛の緩和も期待できるため、月経時のブレンドハーブとして大変おすすめです。
さらに、鉄分を多く含むネトルをプラスし、月経時の貧血予防にも。
緑茶のようなさっぱりとした風味で、体調が思わしくない生理中にも飲みやすいブレンドです。
学名:Calendula officinalis
科名:キク科
有効成分:カロテノイド(ルテイン、リコピン)、フィトステロール(タラキサステロール)、フラボノイド(クエルセチン)、苦味質、多糖類、精油
作用:皮膚・粘膜の修復、消炎、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、鎮痒
適応:口腔の炎症、皮膚炎、創傷治癒、荒れ肌
使用部位:花部
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